しあわせのパン
それはまるで絵画のような映画でした・・・
「しあわせのパン」
雑誌等に書いてある内容やテレビでの宣伝の映像を見て、かもめ食堂がはしりとなった私たち世代をターゲットにした癒し系ムービーだと思って観に行きました。
北海道の自然、おいしそうなパンと料理、夫婦だけで営むカフェ・・・そのどれもからポートレートを集めたような写真的な映画だと想像していたのだけど、実際観るとそれは絵画的な映画でした。
どこかざらっとした質感の映像がそう思わせるか、象徴的なウッドデッキでの月夜の画は、幼い頃父に連れられてみた美術館にかかっていた日本画がプレイバックしてきました。
普段映像を一枚の写真を幾く重に並べたものとしてとらえるクセがある私でしたが、今回は一瞬一瞬が一枚の絵のように止まって見えたのが不思議です・・・
たぶんそれは原田知世の存在感なんだろうなと思わずにはいられません。
主人公が背負っている影の部分が表情しぐさ言葉に表れていて、彼女は完全に「りえさん」としてそこに存在していました。
おそらくそこが他のこの手の映画と一味違う印象を受けた理由なんだろうなあ・・・
たぶん退屈な人は退屈だろうし、中身がないっちゃないかもしれない。
でも私は好きでした。今からDVD買おうと思ってるくらい。
あわよくばもう一度観に行って、月夜のウッドデッキの画を目に焼きつけてきたいものです・・・
ちなみに観た後のランチはパンを欲するかと思いきや、天ぷらでした・・・(笑)
by yurario24
| 2012-02-05 00:38
| おでかけ